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人に正しいことを言うのは気持ちがいい。相手が間違っている時なら、なおさらだ。経験も知識もある。善意だってある。だから「お前のために言ってる」と言いながら、いつの間にか自分が気持ちよくなる。

説教と助言の違いは、相手に出口があるかどうかだと思う。聞くか聞かないかを選べる。短く伝える。相手がもう分かったなら終える。これなら助言になりやすい。正しさを証明するために相手が降参するまで続けると、もう勝負だ。

承認欲求は消えない。褒められれば嬉しいし、理解されたい。そこは人間らしくていい。ただ、自分の正しさを相手の屈服で確認し始めたら危ない。正義があるほど、口数には少し節度がいる。

正しいことを言う時ほど、短く済ませろ。正義は長話の免許証じゃない。