本文へ移動

久しぶりに会った友人がいる。最初は近況を聞いていたはずなのに、気づけば昔の仕事の成功談、知り合いの有名人、自分がどれだけ頼られていたかという話が続いている。悪意はない。むしろ相手を楽しませているつもりかもしれない。

問題は、自慢話が「相手との会話」ではなく「自分の価値の証明」になった瞬間だ。聞き手は相槌を打つが、そのたびに会話の席から少しずつ消えていく。武勇伝は本人の中では映画でも、相手には長い予告編に見えることがある。

成功したことを隠す必要はない。聞かれたら話せばいいし、経験が役立つなら具体的に共有すればいい。ただ、「俺はすごいだろう」が主語になった瞬間だけ、一度口を閉じてみる。相手が知りたいのは成果より、その話が自分に何をくれるかかもしれない。

実績が本物なら、毎回本人が宣伝しなくても逃げない。